・一年目
壬にて流行り病
冬:穂垂る(飛鳥)にて壬割譲の音合わせ(1-11「火の穂の夜」)
⇒烏が穂垂るに先回り、皆殺しのうえ豊川の刀を残す
割譲の動きは一時停滞
・三年目
壬にて流行り病終息
夏:割譲談義始まる
飛鳥が壬・東雲の割譲に乗り出す
津ヶ浜が津山領〜南部領地に干渉
⇒赤烏(出稼ぎ針葉ら)に始末される(3-10「船頭あまた」で果枝の口から語られる)
秋:飛鳥が壬の上松領北部を併合(4-09「蝉時雨」で浬が言及)(⇒香ほづ木高騰)
・四年目
春:割譲談義(4-6「幕間」で針葉が津山家の男を護衛)
秋:割譲談義(4-12「招鳥」で針葉が津山家の男を護衛)
飛鳥が上松領南部も併合
・五年目
春:東雲北部の治安悪化(5-02「雲居」で徳慧舎の弟子が言及)
夏:壬びと蜂起の噂(5-10「歩き初め」で針葉の話)
菅谷は飛鳥の、津山は津ヶ浜の領地となることで合意の見通し(5-13「沼矛‐暁」の過去の早売り、5-11「碧落」で紅砂が読んだのと同じ紙面)
晩夏:
飛鳥と菅谷の談義が完全合意に至らず、約定前に飛鳥が実効支配を強化
津山領は津ヶ浜に友好的併合、自治区化(5-13「沼矛‐暁」の早売り)
秋(飛鳥による菅谷の実効支配からふた月後):
菅谷への強引な介入は大きな反発を招き、各地で衝突
夜間外出禁止令や壬びとのみでの集会禁止令
不破家が菅谷家の娘との婚儀を発表、菅谷領混乱(5-14「呉藍」の早売り)
・六年目
夏:割譲談義(豊川領、江田領)
+50歳弱 斎木
+44歳 前羽(故人)
+40歳強 森宮(季春座の本書き)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
+20歳弱 由良
+13歳 豊川惟道(暁の兄、故人)
+10歳 片桐正親
+ 9歳 本川清之進、牙
+ 8歳 里
+ 7歳 旭泰孝(故人)
+ 5歳 豊川惟直(暁の義兄、故人)
+ 3歳 針葉、黄月、夕日
+ 2歳 織楽、若菜
+ 1歳 浬、紅砂、静
± 0歳 暁、果枝
− 1歳 紅花、森宮茱歌
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
−11歳 ゆき
−16歳 睦月
−17歳 梨枝
−18歳 新、綾
−19歳 冴枝
−20歳 綸
暁を基準としています。
数え歳のため、ゆきが産まれたのは暁が12のとき、睦月を産んだのは暁が17のときですが、歳の差は一つずつ縮まります。
元タイトル「針葉」、季春座へ行くこと以外ほとんど変更。
公開遥か前の元々はこの回から針葉→暁で勝手に片思いしてたんですが今となってはどうでもいいですね。
・段落1/家の朝
箱膳は六つ、織楽はほとんど季春座生活。
・段落2/団子屋
年の離れた団子屋の親子。お調子者の好々爺(然)とがっちりしっかりした娘さんはいいですね。
北は飛鳥、西は壬、東は東雲跡地。
・段落3/季春座
内部のつくりはかなり歌舞伎。芝居内容はもうちょっと自由度あり。
家以外にも繋がりの多い針葉。
暁が芝居小屋へ行くのはこれが初めて。
紅花は芝居ヲタ。小間物に囲まれて育ったり、針葉の知り合いの女に囲まれて言葉を習ったため、暁よりずっと少女趣味。
・段落4/楽屋
何気に消えた針葉。
蒐集家織楽。楽屋は(中)二階の奥、本川と続き部屋。楽屋絵を描いていたのはこの頃ですが、もっとごちゃごちゃしているのが理想です。
織楽の役名「白綾」は書いてた当時のnoteに載せた絵、楽屋絵でも使いまわしてるあれです。
本川は菅谷領の北部出身なので、気楽に話すときは少し訛りがあります。
・段落5/逢引
基本、針葉の相手は年上です。
左腕に関して針葉は、サドでありマゾ。母のもとに置き去りにした子供がまだ奥で燻ったまま。本人はそれに気付かないどころか表面ではさっぱり忘れている。
・段落6/帰り道
芝居を語る紅花はやや鬱陶しい。彼女は母親なので息子たちの女性関係も全て把握しています。
織楽はここで暁の性別や良家出身ということを確信します。
元々は「小藤」として公開していた話の後半に、五年目まで公開後の推敲時に大幅に加筆したものです。
・段落1/梅雨
推敲時に追加した段落。
坡城における祭りのあれこれ、暁の得手不得手。
・段落2/雨呼び
雨呼びは夏至(他に春分、秋分、冬至)の日入り後限定、祭りは梅雨の中で雨の上がった日にランダム。
なので来年は暁も祭りに行きます。
・段落3/織楽
推敲時に追加した段落。
元々は織楽が1-06まで全く出て来なかったので、繋ぎです。
織楽はお喋りで無駄好きで、察しがいい。その察しの良さで、良くも悪くも暁にとても楽をさせてくれる人。
家面々のそれぞれの仕事を補完。
元々は「香ほづ木」として公開していた話の後半と「小藤」として公開していた話の前半を、五年目まで公開後の推敲時に再構成したものです。
・段落1/刀の手入れ
推敲時に追加した段落。
暁が持っていた刀や、針葉のその後について、しばらく触れない話が続くため。
(公開遥か昔には1-02→1-06と飛んでいたため、その辺は不自然じゃなかったのです。展開が早すぎるのは不自然ですが)
・段落2/紅砂と歩く道
壬南部での儀式に不可欠な香ほづ木は、坡城でも使うはずという思い込み。暁はやはり自分を異分子だと考えていない。
紅砂の耳はいわゆる餃子耳です。
この時点で鈍ひら四枚と朱ごろいくつか=4*8+a=ひと月半ほど働いた。
紅砂との会話で、やっと自分以外にも意識が向く。
紅砂は空気の読める子。だから時々空気と化します(……
・段落3・4/境
暁にとっての壬は南側の中心地。穏やかたおやか、文化的に洗練された町。
ようやく自分が異分子だと自覚。