元々は「香ほづ木」として公開していた話の後半と「小藤」として公開していた話の前半を、五年目まで公開後の推敲時に再構成したものです。
・段落1/刀の手入れ
推敲時に追加した段落。
暁が持っていた刀や、針葉のその後について、しばらく触れない話が続くため。
(公開遥か昔には1-02→1-06と飛んでいたため、その辺は不自然じゃなかったのです。展開が早すぎるのは不自然ですが)
・段落2/紅砂と歩く道
壬南部での儀式に不可欠な香ほづ木は、坡城でも使うはずという思い込み。暁はやはり自分を異分子だと考えていない。
紅砂の耳はいわゆる餃子耳です。
この時点で鈍ひら四枚と朱ごろいくつか=4*8+a=ひと月半ほど働いた。
紅砂との会話で、やっと自分以外にも意識が向く。
紅砂は空気の読める子。だから時々空気と化します(……
・段落3・4/境
暁にとっての壬は南側の中心地。穏やかたおやか、文化的に洗練された町。
ようやく自分が異分子だと自覚。