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  2-03◆此岸
2018年08月01日(Wed) ◆ 詳細解説(二年目)
六年目公開にあたって大幅に加筆した話です。

・段落1/薬を背負って小間物屋へ
 耳から覚えきれず書状を盗み見て確認する暁。暁は視覚優位。
 ただし、書状を見て読めることの価値にはまだ気付いていない。
 値段の記憶も暗算も易々できるけれど、客応対はうまくいかないのが暁です。

・段落2/口入れ屋
 人の増えた菱屋。
 数々の手習いをこなしてきた暁、でもそれが特別なこととは気付かず、最終的に調理補助に落ち着きました。

・段落3/祭りへ
 日常の話があまり耳に入らない暁、色恋話に飢えている紅花。

・段落4/祭り
 祭りの風物詩は列挙。暁の目で詳しく描写するのは、空とか提灯とか木立とか、喧噪とは別のもの。
 紅花の背姿に見る、祭りを楽しむ当たり前の少女。
 暁はそちらへは行けない。そしてそれは針葉も同じ。
 意地っ張りの暁を動かすには針葉のやり方が一番なんだけど、腕を強く引くのは次兄を思い出させる行為。
 祭りのフレーズについては改めて。
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  2-02◆花咲み
2018年08月01日(Wed) ◆ 詳細解説(二年目)
六年目公開にあたって大幅に加筆した話です。

・段落1,2/花見
 まるっと追加した話です。
 織楽を囲んで夜更かしする年上組三人。割と仲良し。
 花見のシーン、暁の空っぽの猪口に落ちる花びら。このシーンには数年後に言及します。
 針葉の色恋トラブル、鮮やかに収めてしまう織楽。帰り道では会話に混ざれない暁。

・段落3,4/湊屋へ
 改めてほたる炎上の際の不審点が浮かび上がる。
 同時に不審な気配再び。
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  2-01◆梅ごよみ
2018年06月10日(Sun) ◆ 詳細解説(二年目)
元々の2-01の大半は一年目の暮れの回想だったため、六年目公開にあたって整理し、大幅に加筆したものです。

・段落1/呪い
 大掃除や家の補修以外はまるっと加筆。
 暁御大による正月飾りはここで初登場。
 紅砂は人格面では家面々の中で一番、ただし妹にまつわる事項を除く。

・段落2/季春座
 織楽が人に抱き付くのは、犬が人にじゃれつくのと同じくらいの軽さです。
 最後、暁が気付いた物音の主は鼠。「飛ばないほうか」は1-10「異郷」の飛ぶほう(カワホリ=蝙蝠)を受けたもの。

・段落3/黄月と浬
 ほぼ加筆。
 黄月が会いに行く「間地の先生」、「子守り」、「馴染みの産婆」については後々出てきます。

・段落4/雨の日
 前半はほぼ原形を留めていますが、浬、針葉と会うシーンはまるっと追加。
 壬では障子の内側から四季を見ていた暁。
 針葉は逢引後。色恋ごとを隠しはしないけれど、家の中には持ち込まないようにしています。紅花がうるさいので。
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