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  2-03◆此岸
2018年08月01日(Wed) ◆ 詳細解説(二年目)
六年目公開にあたって大幅に加筆した話です。

・段落1/薬を背負って小間物屋へ
 耳から覚えきれず書状を盗み見て確認する暁。暁は視覚優位。
 ただし、書状を見て読めることの価値にはまだ気付いていない。
 値段の記憶も暗算も易々できるけれど、客応対はうまくいかないのが暁です。

・段落2/口入れ屋
 人の増えた菱屋。
 数々の手習いをこなしてきた暁、でもそれが特別なこととは気付かず、最終的に調理補助に落ち着きました。

・段落3/祭りへ
 日常の話があまり耳に入らない暁、色恋話に飢えている紅花。

・段落4/祭り
 祭りの風物詩は列挙。暁の目で詳しく描写するのは、空とか提灯とか木立とか、喧噪とは別のもの。
 紅花の背姿に見る、祭りを楽しむ当たり前の少女。
 暁はそちらへは行けない。そしてそれは針葉も同じ。
 意地っ張りの暁を動かすには針葉のやり方が一番なんだけど、腕を強く引くのは次兄を思い出させる行為。
 祭りのフレーズについては改めて。
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