元々の最終話「夜降ち」のうち、飛鳥に向かうシーンに大幅に加筆、飛鳥での暮らしを丸々追加したものです。
ワープロ時代の旧夜明けは一年につき六話構成だったので、あまり話数を増やしすぎないという自主規制のため、話の進み方が急激だったんですよね……。
・段落1/滝まで
元々の流れをほぼ踏襲しています。
「土壇場破りでも〜」での暁の笑いは、針葉の短気を馬鹿にしたというより、それが決して成功しないことを知っているから。
暁はここで、自分の親の仕事とその正当性について知らなければならないという意思を抱きます。
・段落2〜3/飛鳥入り
段落2の鍾乳洞は、2013年の東北旅行で猊鼻渓と幽玄洞を訪れて以来、ずっと書きたいと思っていたシーンでした。猊鼻渓は明治まで隠されていう事実に創作意欲が掻き立てられたり、鍾乳洞と石灰岩質の渓谷がすぐ近くにあるというのが、考えれば当然でも盲点だったり。
段落3は元々の流れを汲みつつ大幅加筆。塵除け被りは別名姉さん被りです。
・段落4〜5/飛鳥にて
まるっと加筆。
切絵図は住宅地図のようなものです。
暁にも頑張らせてみました。