六年目を書き終えた後の推敲時に、元々あった「終籠」という話と入れ替える形で丸々追加した話です。
サブタイトル案は「渡りに舟」でしたが、待ってました感が強く(笑)訝しむ感じが出ないかなと変更。
・段落1/織楽
洗い張りシーンは終籠から引っ張ってきました。終籠にも暁の頼みを引き受けた織楽が結果報告をするシーンがありました。
暁を犬死にさせたくないけれど、共には行けない織楽。彼の肩腕には常に季春座があるのです。
・段落2/菱屋
十五夜の月見は九月(旧暦八月)、十三夜の月見は十月(旧暦九月)です。
史実に基づくと、虫売りの商売はお盆までだったそうな。
・段落3/パーティ結成
終籠でも暁が舟での北上を提案していました。流れとしては同じです。
終籠では針葉の裏仕事に家面々が関わりすぎていたので、軌道修正しました。
・段落4〜5/船出
黄月の嫌味や生きる覚悟云々は終籠の流れを汲みつつ。黄月が良い奴に見えてきてうろたえています。