覆い焼きツール(ハイライト)/レイヤーでは彩度が下がるとともに色相が変わることがありましたが ではどのような規則で色が変わったかというと、色の明度が高いものへ変わったのです。 色には色相・明度・彩度があるのですが、色自体にも明度があります。 | |
左は色相のみを表示したものです。 これをグレースケールに変換したのが右です。 | |
並べてみると、どの色の明度が高く、どの色の明度が低いのかが分かりやすくなります。 明度の低いものは青・赤・緑 そしてその三色の間のピンク・水色・黄色が明度の高いものとなります。 なので青ならピンクか水色に、赤は黄色かピンクに、緑は水色か黄色に変化します。 覆い焼きの色の変化について、前のページで 「代表的なものは青紫→ピンク、青緑→水色、橙(赤)→黄色」と書きましたが なぜ緑から水色・黄色への変化、赤からピンクへの変化が起こりにくかったのか? その範囲は明度の変化が少なかったからではないでしょうか。 青からピンクは■→■、青から水色は■→■、赤から黄色は■→■なのに対し 緑から水色は■→■、緑から黄色は■→■、赤からピンクは■→■です。 緑から黄色はともかく、他の二つは非常に分かりにくいです。 | |
なので色の変化については左のように考えれば良いと思います。 (実線…変化しやすい範囲、破線…変化しにくい範囲) | |
余談ですが、グレースケール変換でなく「色相・彩度」によって彩度を落とすと左のようになります。 「グレースケールモード」では色の明度を正確に表現できますが 「色相・彩度」では同じ明度・彩度なら同じ色として認識されてしまいます。 カラー絵をモノクロにする時は、「色相・彩度」でなく「グレースケール」を使った方が良いようです。 ちなみにグレースケール変換は「イメージ」→「モード」→「グレースケール」 色相・彩度は「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」です。 |