前へ
(SAIでの作業)
 人物の配色を背景に合うよう変えました。
 線画の色も背景のとき同様、馴染む色に変えています。
 こういう線画優位の絵のときは、塗りで線画を説明しないようにしています。
 陰影も少なめ、軽いグラデーション程度。
 日本画を意識しています(言うだけならタダ)。
 着物の柄なんかも、ぼかしと、輪郭のはっきりした模様との対比がはっきりしていますが、あんなイメージです。

 左は傘とバストアップが終わったところ。
 グラデーションはエアブラシツール(設定はこちら)で入れています。
 傘の軸付近の親骨は、線画が潰れていたので一番上にレイヤーを作って描き起こしています。
 傘は、右上と左下に色の抜ける部分を入れました。
 傘付近の髪や肌には、大きめのブラシで赤を入れています。
 着物ベースと帯。
 帯模様は、帯のレイヤーを複製し、黒地で塗り潰した上から描いたものを、Photoshopのレイヤーモード「覆い焼き(不透明度67%)」で重ねました。
(覆い焼きレイヤー等はSAIには無いので、ソフトを移動するときには通常レイヤー100%に戻しています。そのまま移動させると不透明度が勝手に変化していたりと不安なので……)
(Photoshopでの作業)
 さあ、楽しいテクスチャ貼り作業がやって来ましたね!!
 まず和紙っぽい素材を用意します。フリー素材、千代紙スキャンなど。
(大きい図柄のものより、小紋のようなパターン素材が使いやすいかと)
 スタンプツールで適当にシームレス化して、貼りたい部分に合うよう変形させます。
 べったり貼り付けた後は、貼りたい部分を残して消去してしまいます。

※ パーツごとに選択範囲を作っている場合、自動選択ツールの「現在の選択範囲との共通範囲(もしくはShift+Altキー同時押し)」で、貼りたい画像の存在するレイヤーの画像が無い部分(左の画像だと空あたりとか)を続けて選択していくと、簡単に消去する範囲を抽出できます。
 後は色々試すだけです。
 レイヤーモードを変えてみたり、色調補正してみたり(よく使うのは明るさ・コントラスト、色相・彩度、諧調の反転)。
 レイヤーを複製して、いくつか案を比べたりなど。
次へ