◆ 覆い焼きツール(中間色/シャドウ)について



覆い焼きツール(中間色/シャドウ)はややマイナーかもしれません。
覆い焼きツールを選択し、暗室ツールオプションのメニューから選びます。
ハイライトほど光りはしませんが、おとなしい明るさが好きという方には使えるのではないでしょうか。


中間色とシャドウの比較をやってみます。
比較が分かりやすいように、同じ調子で覆い焼きをかけました。

中間色は

シャドウは


まとめると、中間色は シャドウはです。

違いはわずかですが、
中間色は白との直線上にある(明度が上がるにつれ彩度が下がる)のに対し
シャドウは彩度が下がってから明度が上がっています。
なので中間色の方が、色味を残したまま明るくなっているように見えます。

また、中間色はわずかですがハイライトと同じように色相が変化し、
シャドウだとハイライトとは逆に色相が変化しました。
(中間色は青紫→紫、シャドウは青紫→青)
この色相の変化は、青緑や赤でも同様でした。


覆い焼きツール(中間色)とは明度を上げるとともに彩度を下げるもの
覆い焼きツール(シャドウ)とは彩度を下げてから明度を上げるもの
ということになります。


覆い焼き(ハイライト)との違いは
覆い焼き(ハイライト)は暗い色であるほど変化がにぶく、明るい色であるほど変化が早い
明るい色がより明るくなる、コントラストが強くなる
覆い焼き(シャドウ)は明るい色であるほど変化がにぶく、暗い色であるほど変化が早い
全体が同じ調子になる、コントラストが弱くなる
ということがあります。

下は様々な色にハイライト・中間色・シャドウをかけたものです。
コントラストや変化の違いが分かりやすいと思います。



ちなみに「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト」はハイライトと中間色の間のような変化、
「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」はシャドウと似た変化をします。