ユ メ ク  ヒ ザ キ   了
 2003年11月と2004年1月で書きました。
 元々は、アトガタリに載せる詩の予定でした。その頃は『首を締められる、でも明かりが無かったから誰か分からなかった』という核部分だけでした。しかし詩にまとめるには長い内容になりそうだったので短編化。結局、短編としても長めのものになりました。
 丁寧語中心に進めていくのは(Ayeの第二話でもやったことなのですが)非常に苦手です。全て旧かなづかいにしようとか漢字だらけにしようとかという案もありました。
 忍び込んできた人は、案の時点では連続絞殺事件の犯人だったらしいです。唐突です。強盗でも通じそうです。そこまで現実味を帯びなくても良い気がしたので、ご想像にお任せします。
 一応はハッピーエンドなのでしょうか。私はそのように思っているのですが。
 少女の暮らす奇妙な家は夢の象徴、幼い頃に見るようなぼやけた世界という感じで書きました。外側に広がるのは現実、お人形には必要の無い世界。

   夢喰ひ咲き、来る日も夢裂き、夢狂ひ咲き。

 読んで下さって 本当に 有難うございました。
オヤス ミ 。



小瓶と花の素材をお借りしました