AYE −Yom Kippur−  了



 AYE第三話、Yom Kippurでした。Yom Kippurはユダヤ教の言葉で、贖罪の日、罪の償いという意味です。
 レクトツァールの村は、二話のミチェドラの村です。この後ホールの補修が始まり、そしてまた第一話に戻るのでしょう。そしてまた市場になり、ゴミ捨て場になり、また劇場になり、ホールは間違った形の永遠を続けていくのでしょう。

チェリアズ18くらい、男でも女でも構いません。
前二作の登場人物とは特に関連づけていません。
レクトツァール13〜16くらい。濃い褐色の眼・髪。

 構想のきっかけは、友人に借りていた色彩王国一巻でした。サガ●ロンティアの二枚の写真。全く違う場所なのに、私はそれを同じ場所だと思っていたのです。その間違いに気付き、同じ場所を時間差で体験するという案が生まれました。
 書いた当時はチェリアズの反省の話に近かったのですが、今見返してみるとどっちもどっちですね。どちらの民族も随分と自分勝手です。

 このようなしがない小説に興味を持ち、その上ここまで辿り着いて下さって有難うございました。
 この話は、気に入ってはいるものの反省点が多く、自分の力の無さを痛感させられたため、降ろしてしまうことも考えました。
 それでも公開して読んで下さる方がいる、そのことは公開する意味を与えてくれます。
 機会が有りましたら、他の小説も宜しくお願いします。