元々は「香ほづ木」として公開していた話の前半を、五年目まで公開後の推敲時に、小間物屋パートのみ取り出して再構成したものです。
・サブタイトル
生きる術というそのまま。
・段落1〜3/小間物屋
てきぱき紅花、幾分ぶっきらぼう。
壬の中心の、更に奥底にいた暁には、日の下でも黒髪黒目というのは異質なもの。ただし自分が異分子という自覚はない。
坡城は(特に家のある辺りは)色々混ざっていますが、主に黒。壬は、南は焦茶で背が低め。飛鳥に近くなるほど背が伸びる傾向。
・段落4〜5/釣銭
店は、紅花の手に渡る前よりも雑多なものを置いている印象です。奥隅に張子とか置いてるんじゃないだろうか。
暁はマニュアル派、時間をかけてきちんと覚えてから動くタイプ。
客の相手の仕方も知らないから、客の手から断りも無しに品物を取り上げたりする。
ところで、何でも聞けという割に、上司の手が無かったり追い立てられたりして、聞きにくい状況に陥ることはよくある気がします。
坡城の金の制度も、このエピソードを入れるまではどこにも書いていませんでした。
朱ごろ=しゅごろ、赤くて丸い。
鈍ひら=にびひら、薄黒くて平べったい四角。